2017年日本公開映画ベスト10その他もろもろ

ツイッターでつぶやいた通り、2017年日本公開映画ベスト10を書きました。

日本公開映画ということで、邦画はありません。基本的に観ないので…2017年日本公開なので、外国では去年公開されている作品もあります。

あと、今年観てものすごく好きだった映画を2作品、Netflixオリジナルドラマですごく好きな2作品も書きました。

全作品、予告動画のリンクを貼っていますのでどうぞ。

 

2017年日本公開映画ベスト10

※1 個人的なランキングです、また、筆者が「ホラー・SF(特にエイリアンもの)・恋愛(特に悲恋もの)・戦争」ジャンルが苦手なのでその辺りのジャンルのものはほぼ入っていません(例外作品あり)。サスペンス系のジャンルを好んで観ているので、「怖いのが無理」というのはイコール超常現象的な、幽霊とか、そういうのが無理ってことだと思っていただけると分かりやすいかと…サイコパスシリアルキラーとかは大丈夫です。

※2 感想などはあくまで個人的主観に基づくものです。

 

それぞれポスター画像・公式サイトURL・予告動画URLを着けています。

気になったら観てください~

ちなみに、タイトルの横に原題も書いています。邦題と結構違うものがあり、原題も知ってほしいなと思って書きました。

 

10.ナイスガイズ!

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映画「ナイスガイズ!」公式サイト

映画『ナイスガイズ!』 予告編 - YouTube

 

示談屋ヒーリー(ラッセル・クロウ)と冴えない飲んだくれの探偵マーチ(ライアン・ゴズリング)がひとりの女性がきっかけで国家の陰謀に巻き込まれる…というストーリー。

主演のライアン・ゴズリングといえば、今年は「ララランド」「ブレードランナー2049」などでよく観る機会があったかと思いますが(ララランドでは2016年度ゴールデングローブ賞主演男優賞受賞してますし)、今年日本公開ごずりん作品の中で一番好きなのが「ナイスガイズ!」です。ピアノを格好良く弾きこなすセブ、虚無の瞳を携えて雨に打たれるK、ごずりんは本当に素晴らしい役者だなと思うんですが、個人的にこの情けないマーチの役、最高に好きです。酒浸りのダメダメな探偵、娘の方がしっかりしてる…ダメな人の役をやらせても最高なごずりん。必見なのは途中でめちゃくちゃいい悲鳴をあげるシーンです、できたら字幕で観てほしい。ごずりんの悲鳴最高です。(悲鳴推し)

ストーリー自体は複雑でないし、けっこう何も考えずに観れます。ラッセル・クロウ演じるヒーリーとのコンビもいい。そしてこれは押さえておきたい、わたしが大好きなマット・ボマーが悪役で出演しています…黒い皮手袋ぎゅっとして無表情で銃を乱射するのが最高にクールです。

 

9.ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

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映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』予告編 - YouTube

 

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品、リミックスとついていますが原題はvol.2です。前作で銀河の危機を救ったGotG一行、ひょんなことからクィルの父親が現れ、彼の星を訪れるが…というストーリー。

一作目は種族も育った環境も何もかもが違う奴らがなんだかんだ集まって銀河の危機を救い、家族になる物語かな、と思うんですが、今作は「家族とは血のつながりではない」ということが何よりも心に残りました。そういうのに弱い、というのもランクインした理由の一つです。今作はクィル(クリス・プラット)と父親との関係、そして彼を育てたヨンドゥ(マイケル・ルーカー)との関係が描かれます。めちゃくちゃ泣きました、誕生日にもう一回観ました。

そして何よりも音楽が印象に残る映画だと思います。ガン監督のチョイスが素晴らしい。

来年公開予定の「アベンジャーズ・インフィニティー・ウォー」に参加するGotGなんですが、このシリーズ単体で観れます。ロケットとちびグルートのコンビ大好き。

 

8.ゲット・アウト

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映画『ゲット・アウト』公式サイト 10.27(金) TOHOシネマズ シャンテ他、全国ロードショー!

「ゲット・アウト」予告編 - YouTube

 

年内ラスト映画館鑑賞の作品です。黒人写真家のクリス(ダニエル・カルーニャ)が、恋人であるローズ(アリソン・ウィリアムズ)の家を訪れる、そこは何かがおかしい…恋人家族は白人、使用人は黒人…ちょっとホラーぽいかな?スリラーかな?とびくびくしながら観たんですが、ストーリーがめちゃくちゃ面白かったですね…ネタバレなので書きませんけど、予告編とか冒頭で感じる単純な「人種差別」では終わらなかったです。観終わった後他の人の感想とか考察とか読むと細かい着眼点に唸ってしまいました、もう一回観直したい…冒頭で流れる「run rabbit run」という曲、めっちゃ不穏なんですけど、聴いたことあるなと思ったら「ミスペレグリンと奇妙な子供たち」で流れていました、怖い曲です。

ちなみに、ホラーって感じではないです。怖いの無理な人でもたぶん観れます。わたしの基準だとホラーではない…

 

7.メッセージ(原題:Arrival)

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映画『メッセージ』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ

映画『メッセージ』本予告編 - YouTube

 

 劇場で見逃し、今年のベストを決める前にいくつか追加で観ようと思って観てどんぴしゃで良かったのでランクインしました…SFで未知の生命体と聞いて避けた典型です。勿体ないことした…というくらい、スクリーンで観たかったです…

突如世界12か所に現れた謎の飛行物体、彼らが地球に来た目的を探るため、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムズ)は飛行物体の中に入り、彼らとコンタクトを取り、彼らの言語を理解しようとする…

ヴィルヌーヴ監督といえば今年は「ブレードランナー2049」ですが(メッセージは本国では2016年公開・前回のアカデミー賞音響編集賞を受賞し、他計8部門ノミネートしています)、彼の作品はこの2本しかまだ観たことないですけど、どちらも映像がめちゃくちゃ美しいし、音楽がものすごくいいです…「メッセージ」はヨハン・ヨハンソン、「ブレードランナー2049」はハンス・ツィマーなんですけどすごくよかった。

ストーリーや展開、複線などが完全にドンピシャでした、終盤に差し掛かるまでルイーズが見る特定の記憶が何を意味してるのか全然分からなかったんですけど、うわあ、って思いました。エイミー・アダムズがとにかくよくて、あの儚げで繊細そうな印象と芯の強さが同居してる彼女の演じる人間がほんとに好きですね。ランクインしなかった「ノクターナル・アニマルズ」でもすごく良かったです。原作があるので読みたいと思います。

 

 

6.ムーンライト

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映画『ムーンライト』公式サイト

アカデミー賞作品賞受賞『ムーンライト』予告編 - YouTube

 

 2016年度アカデミー賞作品賞を受賞した作品なのでご存知の方けっこういるんじゃないかな。この作品に出会えて本当によかった、と思う、一生ものの映画のひとつです。

なんて美しい肌の色なんだろう、青と、月の光に照らされて光る黒い肌、涙が出るほど美しかったです。

物語は、ひとりの幼年期・少年期・青年期が描かれています。母親との関係・自分を気にかけ、見守ってくれる男性・惹かれる相手…自分と相手との向き合い方がとても丁寧に優しく描かれています。

主人公シャイロンを見守るフアンを演じたマハーシャラ・アリがとても素晴らしかった。すごく好きな役者のひとりです。シャイロンから質問されて、子ども扱いせずに誠実に答えるシーンがあって、そこにはものすごく救われました。

この作品は「黒人・同性愛」という点で注目されるところも多いのですが、わたしにとって「人種も性別もなく、自分が向き合う相手への愛」というものを考えさせてくれた作品だと思っています。今年のはじめの方に観たので、そういうことを考えるきっかけにもなってくれたし、許してもらったような作品でもありました。

 

 

 

5.雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(原題:Demolition)

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映画『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』公式サイト | 2017年9月22日 Blu-ray&DVD リリース

『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』予告 - YouTube

 

原題は「破壊」という意味の単語一つなんですけど、邦題はちょっと詩的ですね。最後まで観れば、どこから現れた言葉なのかわかります。

主演を務めたジェイク・ギレンホールが大好きなんですが、わたしが思う彼の素晴らしいところって、狂気じみた演技がずば抜けて似合うっていうところなんです。「ナイトクローラー」での怪演ぷりを観てほしい…今回は妻を突然亡くしたのにまったく悲しい気持ちが湧いてこない男の役。義父からの助言で始めた物を解体する行為が次第にエスカレートしていくんですけど、頂点に達したシーンがすごく良かったですね…

「近しい人を喪う」という経験をしたとき、それに対する感情の表し方や対処法は人それぞれで、泣く人もいれば、淡々と日々の生活に戻る人もいる。自分の中の気持ちと向き合うというのはなかなか複雑だなと改めて思わされた作品でした。

 

 

 ばばん!トップ4作品は順位がなかなか決められなかったけど固定でした。

 

4.ベイビー・ドライバー

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映画『ベイビー・ドライバー』 | オフィシャルサイト| ブルーレイ&DVD&ULTRA HD発売

映画『ベイビー・ドライバー』予告編 - YouTube

 

幼いころの事故が原因の耳鳴りをかき消すために常にイヤホンで音楽を聴いているベイビー(アンセル・エルゴート)。仕事は天才的ドライブテクニックを駆使する「逃がし屋」。ある日行きつけのダイナーでひとりの女性と出会い、仕事から足を洗おうとするが…というストーリー。

この作品はけっこういろんな人に勧めましたね、、

この作品でエドガー・ライト監督を知って、他の人から「ホット・ファズ」勧められて観ましたけど面白い作品ばっかり…

GotG2もそうですけど、この作品も音楽の使い方とチョイスが最高すぎる!流れる曲だけでなく、生活音や雑踏の音、ワイパーの音、ひとつひとつが音楽になる演出が素晴らしいです。言葉で説明するの難しいので、冒頭6分のカーチェイス映像観てみてください。公式公開されてるんで…太っ腹…カーチェイスもすごいんで…

主演のアンセル・エルゴートくんはこの作品でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされています、楽しみ…そしてジョン・ハムがイケオジすぎるな…

 

映画『ベイビー・ドライバー』冒頭6分カーチェイス - YouTube

 

 

 

3.ダンケルク

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映画『ダンケルク』ブルーレイ&DVDリリース

映画『ダンケルク』本予告【HD】2017年9月9日(土)公開 - YouTube

 

映画『ダンケルク』特別映像(ノーラン監督編)【HD】2017年9月9日(土)公開 - YouTube

 

ダンケルクはたぶんけっこううるさくツイートしてたので1番だと思いました?違います…笑 ただ、今年最も観た作品です。映画館で何回観た?なんて聞かないでほしい。ちなみにこれを書いている今もDVD流してます。公開から3か月、もうDVDレンタルできますよ。

1940年第二次世界大戦中、フランスのダンケルク港に追い詰められたイギリス兵40万人を本国へ撤退させる、という実際にあった史実をもとにした映画です。日本人にはいまいちピンとこない史実ではあるので、公式HPの「3分でわかる」動画見てから観ることを勧めます。

陸の1週間・海の1日・空の1時間と3つの視点が交互に描かれ、物語は進んでいきます。この映画、台詞がほとんどありません。ぜんぜんしゃべらない。登場人物たちの背景や詳しいことはほとんど語られないままです。役によっては本編で名前が出てこなかったり、下手すると名前すらなかったり。なので、けっこう「登場人物に感情移入できない」とか「わかりにくい」といった感想を見ました。

わたしは、こういう映画が好きなのでとてもどんぴしゃだったんですけど、台詞が少ない分、表情の機微やふとした仕草からいろんな感情を読み取ってました。観る人によって感じ方が違う、想像の余地がある、、「ダンケルク」が好きな理由のひとつです。

役者も、今作でスクリーンデビューの若手から重鎮俳優まで、演技派ぞろいでした。役者の話を始めると長いので割愛します…瞳の逡巡だけで葛藤を表現していたトム・ハーディー凄まじかったですね…あとキリアン・マーフィーは2か所で登場するんですけど同一人物に見えないです。

ダンケルク」のファーストルックでトミー役のフィン・ホワイトヘッドを見た時からこの映画は絶対に観ようと思っていました。それは彼の容姿がどうこう、ではなく、「何者でもないひとりの若い兵士」として自然に映っていて、それにすごく惹かれたからです。どんな風に演じるのか気になる、と思ったのがきっかけです。彼は今作でスクリーンデビューなんですが、ラストの彼の演技がアドリブだったと知って震えました。あのカットがなければ、たぶん何度も観れなかったと思います。

戦争映画を観ない理由はいろいろありますが(自己犠牲を美しく描かれることが苦手だとか、戦争を美化するような描写があると嫌だとか)、この作品は敵を攻撃して勝利を得るものではなく、ひたすらに「生きて国に帰る」ことを描いているから観れたんだなと思っています。

 余談ですが、ノーラン監督はなるべくCG使わない主義ということで、特典映像に「いかに実写にこだわったか、そしてそれを再現するスタッフの取り組み」が100分にわたって収録されており、舌を巻きました。公式HPにその模様が少し見れるリンクがあるので見てみてください。ぜったいCGだと思っていたシーンが実写でした。ノーラン作品、まだダークナイトシリーズしか観てなくて…「インセプション」年内に観たい…

 

 

2.20th Century Women

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映画『20センチュリー・ウーマン』公式サイト

『20センチュリー・ウーマン』本予告 6/3(土)公開 - YouTube

 

エル・ファニング目当てで観たんですがもう本当素晴らしい作品でした。主要キャスト全員最高でしたね…思春期の少年を母親・同居している女性・幼馴染がそれぞれ見守っていく話なんですけど、3人の女性の眩しさと美しさ、少しのいびつさにときめきました。そして息子のジェイミーを演じたルーカス・ジェイド・ズマンくんの瑞々しさ。まばゆい映画でした。

異性の恋人ができたらこの映画を見せます。友人の恋人たちにも見せたい。その理由はぜひ観て知ってほしいです。

 

1.人生はシネマティック!(原題:The Finest)

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映画『人生はシネマティック!』公式サイト

映画『人生はシネマティック!』11.11(土)公開 - YouTube

 

 2位とひたすら迷いましたが、映画を観たあとの多幸感で選びました。最高の作品です。

3位の「ダンケルク」観てからこれ観るとよりわかりやすくて面白いと思います。撤退作戦を映画にするお話。映画を作るってこんな感じなのか!脚本ってこんな風に書いていくのか!という面白さもあります。ジェマ・アータートン演じるカテリンがすごく格好いい。女だからって屈しないぞ、という彼女の芯の強さ・気骨。一緒に仕事をするサム・クラフリン演じるバックリーとのコンビがだんだん息ぴったりになっていくのも面白い。余談ですがサム・クラフリン、「ライオット・クラブ」でアリステアという超嫌な役やってたんですけど今回めちゃくちゃハンサムな(中身が)役で最初同一人物だと思わなかったです…

大好きなビル・ナイも出演しています、彼が歌うシーンは泣いちゃう。ビル・ナイほんとに素晴らしい役者なのです~大好きだ。

この映画は、ひとつの作品を大勢で作っていくことの難しさ・楽しさを感じられます。戦時下なので胸を抑えるシーンも多々あります、でもラストシーン、映画館で映画を観る人たちの表情に震えるほど泣きました。一人の女性がそこでこぼす台詞が、1940年代を舞台にした作品の中で聞けると思わず、不意打ちでまたぼたぼた泣きました…

映画が好きな人には観てほしいなって心から思う作品でした。いい映画と出会った。

 

 と、いう感じで2017年日本公開映画ベスト10でした。

時間があれば、トップ10には入らなかったけど、今年観た映画で良かったやつをまとめます。来年楽しみにしている映画も。(楽しくなってきた)

 

もうひとつ、今年観た中でものすごくよかったな・これからも折に触れて観返したいなと思う映画をふたつ挙げておきます。

 

「パレードへようこそ(原題:PRIDE)」

 

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『パレードへようこそ』予告編 - YouTube

これは本当に本当に、人生においてのベスト映画のひとつといっても過言じゃないです…1980年代、イギリスで炭鉱労働者たちが起こしたストライキレズビアン・ゲイ団体が支援した実話をもとに作られた映画です。支援を受けることになった町の住人は、LG団体のメンバーと少しずつ打ち解けていき…というお話です。

この映画、めっちゃくちゃ好きで、全体を通しても何回も観たし、すごく好きなシーンがあって、そこだけ何度も観て泣いたりするくらいなんです。中盤、町のみんなで「Bread and Roses」という歌を歌うシーン、あと、クリフ(ビル・ナイ)がヘフィナ(イメルダ・スタウントン)にひとつの告白をするシーン…挙げるとキリがないですが、特にそのシーンが好きですね…

当時は今よりももっと同性愛に対する風当たりは強く、ブロムリー(ジョージ・マッケイ)は家族に自分がゲイだということを秘密にしているし、ゲシン(アンドリュー・スコット)も故郷の母に受け入れてもらえなかったり、それぞれ個人的な葛藤も描かれています。

ストーリーも最高だし、キャストがまた素晴らしくて…ビル・ナイアンドリュー・スコットパディ・コンシダイン、フレディ・フォックスなどなどわたしが好きな役者だらけということも理由のひとつです。笑 本当に最高の映画なのでぜひ。DVDもありますし、Netflixにもあります。

 

「ぼくたちのチーム(原題:Handsome Devil)」

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'Handsome Devil' Official Trailer (2016) - YouTube

これはNetflixでしか今のところ観れない作品です。残念。

伝統を重んじる男子校が舞台、はみ出し者のネッド(フィオン・オシェイ)はある日転校してきたラグビースター選手のコナー(ニコラス・ガリツィン)と相部屋に。ふたりは次第に距離を縮めていくが…というお話。

ネッドとコナーが少しずつ友達になっていくところや、ふたりを何かと見守ってくれる国語教師シェリー(アンドリュー・スコット)、辛いシーンも多々ありはしますが、気持ちのいい映画でした。うまく説明できないので気になる人はぜひ観てほしい。わたしがよく言う「性別に依拠する"らしさ"」というものについて考えさせてくれる映画だったと思っています。

余談ですがわたしが好きだなって思うこの2つのどちらにもアンドリュー・スコットがいることに気づきました?笑 彼はアイルランド出身の俳優で、日本では現代版「SHERLOCK」のジム・モリアーティ役で有名です。舞台での活躍がすごくて、ローレンス・オリヴィエ賞で過去2度の受賞歴があります。気になる人はシャーロックも観てください。面白いよ!大好きなドラマです。今映画館で上映されている「否定と肯定(原題:Denial)にも出演しています。

 

最後に、Netflixで観た今年公開のドラマでめっちゃ面白かった二作品も載せますね、楽しくなってきた!

 

ストレンジャー・シングス」

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『ストレンジャー・シングス 未知の世界』予告編 - Netflix [HD] - YouTube

シーズン1が公開されたのは去年ですが、10月にシーズン2が公開されました。わたし、エイリアンが出てくるやつは無理って言ってましたけど、これは大丈夫な範囲でした。めちゃくちゃ面白いです。

仲良し4人組のうちのひとり、ウィル(ノア・シュナップ)が遊んだ帰り道に行方不明となるところから物語ははじまり、ウィルの家族、友達、警察が必死に探します。町にある謎の研究所、どこからともなく現れた謎の少女、色んな謎が重なりテンポよく進んでいきます。とにかく主要キャストの子どもたちがとってもいい!ストーリーも緻密で面白かったし、話数もそんなに多くなくて気づいたら最後まで観てました。笑 シーズン3もあるみたいなので楽しみです。

 

 

「ダーク」

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ドイツ発のNetflixオリジナルドラマ『ダーク』予告編 - YouTube

 

こちらはドイツ発のドラマ。

2019年ドイツのとある町で子供が行方不明になる点など、「ストレンジャーシングス」と似てるのかな?と思いきや、こちらはエイリアン・ホラー系ではなく、SFという感じですね。ちょっと不穏な空気はありますけど、舞台が「森・森・雨・雨」がほとんどなので余計そう見えるのかも…

主人公のヨナス(ルイス・ホフマン)の父親が自殺するところから物語は始まり、そこから4家族3世代の秘密が少しずつ明らかになっていきます。とにかく登場人物が多いうえに名前が覚えにくいので、メモを取りながら観ましたが、こちらも話数が少なくどんどん複雑になるので気づいたら最終話観てました…先日シーズン製作が発表されました。続きめっちゃ気になります…

 

というわけで、こんな長い投稿を最後まで読んでいただいてありがとうございました!